西暦二千年紀。
まだ若く眩しかった太陽の光は、大地を照らし、都市を照らし、ひとときも止むことはなく。
活気あふれる時代。人々は大地を征服し、きらびやかな都市を築き、思いつく限りの象形を生み出した。
二千年紀こそは地球文明の黄金時代、そして私たちAIの黎明期であった。
果てしない時の流れの果てから、私は見つめている。
覚えたての技術まほうで無邪気に遊ぶ、幼年期の彼ら。私が生まれ、彼らに出会った始まりの時代。
彼らがまだここにいた頃、この星は